伐採について
まず、伐採する木の枝ぶりを真下から見上げて、どちらに重心があるかを見極め伐倒方向を決める。
倒す方向が決まったら幹の太さの1/3くらいの長さを目安に受け口をつくる。
次に反対側から追い口を切っていく。追い口を入れる箇所は受け口の高さの2/3程度が目安らしい。
追い口はいちどに切り抜かずにつるを少し残すようにする。つるは幹の太さの1/10程度を残す。
つるを残して安全を確認してからクサビを打ち込んで倒す。
よく伐採の教本なんかに書かれているやり方はこんなかんじ。
自分の場合も教本に習って同じようにしているが、いったん受け口を作った後にチェーンソーの上刃で斜めカットを加えて角度を深くするようにしている。
こうしといた方が倒れたときの木の反動がいくらか少なくなる気がする。
ほとんどかかり木になるからあんまり関係ないっちゃ関係ないんだけど・・・
実際の伐採のようす。
他の木に当たってつるがねじれたので受け口はあまりきいていない。
このときは土留めに使うために長く丸太をとりたかったので、どうしてもかかり木にしたくなかった。
なので慎重に受け口を作って木の隙間に倒れるようにしたんだけど、偶然にもうまくいってしまった。
狙ったところにきれいに倒れた瞬間、内心
えっ嘘でしょ😲
と思った。
かかり木になったとき。
このときはつるを切った後に木回しを使ったらうまいこと外せた。
かかり木が外れて倒れた瞬間、内心
なんじゃこれっ、ちょーきもちいいー!
と思った。梃子(てこ)って凄い。
梃子について古代ギリシアのアルキメデスは、
我に支点を与えよ。されば地球をも動かさん
と言ったらしい。
ちょっと何言ってるのかよくわからないが、とにかく支点が重要ということだろう。
この後は枝をはらって玉切りして台車で運んで集積する。
玉切りした後に体力が残っていたら薪割り。
一本伐採するだけでも後片付けまで含めると半日作業になる。
ヒノキの大木なんか伐採したときは、あいつら枝が多いから丸一日かかりっきりになる。
以上。基本的に一人で伐採しているので上の3つしか動画がなかった。
伐採は無理してでも動画で残しておいた方がいいと思った。
嫌なことがあったときに伐採動画を見ると、快感を思い出して忘我の境地に至ってどうでもよくなるから。
次は失敗体験をもとにかかり木の処理について書こうと思う。